吉田幸生のスケジュール帳

関西を中心に、主にシャンソンの伴奏ピアニストとして 活動する吉田 幸生の公開スケジュールと雑記帳です。

グレコ2014大阪公演見聞録

 東京公演の評判を聞いて急遽チケットをゲット、昼は京都、夜は大阪の本番仕事の合間を縫うように肥後橋のフェスティバルホールへ駆けつける。さすがに3階席は舞台まで遠いが、その代わりステージが全て見渡せる。
 さて、暗転の中ピアノとアコルデオンが浮かび上がり、なにやら難しげな演奏が始まる。何の曲かな?と思っていたら、ステージ後方に照明が射し込み、グレコが奥からゆっくりと歩いて登場。とたんに演奏が変わった。なあんだ、歌なしの前奏曲だったのね。
 ステージ両サイドの壁に大きい字幕スクリーン(液晶パネル?)。曲名や、歌詞翻訳が表示される。ステージ中央に、グレコ用のモニタースピーカー、その間に液晶モニターも設置されている。おそらくここにも曲名など表示されているようだ。その証拠に、昔見た公演(なんと今までに23回来ている)ではピアノのジュアネストが次曲のイントロをちょろっと弾いて、グレコが、あ、そうね、という感じで改めて曲が始まって(ほとんど全ての曲がそうだった)いたが、それが無いので進行がスマートだ。
 まずはジャックブレルの比較的マニアックな歌から数曲。おなじみのアムステルダムになってもお客さんたちはシーンとしたままだ。「難しいわね」という雰囲気が伝わってくる。ブレル特集は終わって、グレコのヒット曲中心になる。上から見ているからよくわかるのだが、この辺になるとジュアネストは譜面置いてない。それまでの曲もせいぜい半ぺら1枚くらいの簡単な楽譜(楽譜ですらないかも)。「パリの空の下」がかかって、やっと客席が「わーい!」という雰囲気になった。しかしグレコは再びブレル特集に戻る。
「あの人たち」という、聞き慣れぬ歌が印象に残る。他の歌はほぼ内容はわかっている歌なので字幕は邪魔だったが、この歌では助けになった。おなじみの「懐かしき恋人の歌」では字幕の訳文が眼に入った時、ふと、今までどれだけの日本人歌手と訳詩家がこの曲に取り組んで来たのか、との思いがこみ上げ、急にウルウルっときた。みんなあなたの歌たち(と、あなたが伝えようとしているブレルの歌たち)を愛し続けてきましたよ。一緒に歩いてきたんですよ、という思いをステージに送った。自分も間違いなくシャンソンの伝導者の一人なのだ、と改めて気づく。ラストはジャリーブ(孤独への道)、行かないで、と畳み掛けて、アンコール代わりの「さくらんぼ実る頃」でグレコ2014は幕を閉じた。
 買ったまま積んであったgreco chante brelを聴く時がやってきたようだ(「あの人たち」が1曲目に入っている)。
greco2014.jpg
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